2004年08月22日

コンフォート201

階段を上って直ぐ右

角の部屋僕と君の部屋

コンフォート201


淡々と慣れた手つきで運び出される荷物

たった3年でこんなに荷物増えたんだね


少し夕焼けになった時間

白い壁にもたれて

静かに座り

本を読んでいた


見慣れたちょっとヨレタ緑のTシャツに

何度かみた

白い薄手の半袖パーカー


台所  

そこはよく君が

包丁を持って僕を迎えてくれた場所だった


「先 いくよ・・・」

僕は大きな鞄を持って

君に言った

最後の言葉だった


君は本に目を落としたまま

うなずいた・・・

それが最後だった


いつもの駅までの道

いろんな事が思い出されて

なんだかな・・・


あんなに楽しかった日々

あんなに辛かった日々

あんなに頑張った日々

あんなに励ましあった日々

あんなに好きだった君・・・


階段を上って直ぐ右

角の部屋僕と君の部屋

コンフォート201


大袈裟でもなんでもなくて

僕の全てだった

君はどうだったんだろう?

もう 答えは聞けないんだね

毎日嫌でも喋ってたのが

あんなに幸せな事だったなんて


あんなに幸せな事だったなんて


 詩 山本 善久